柿舞わす

このブログは、ひらう子のブログです。

洋裁は、じっくりちゃんとやる事の大切さを学べる

洋裁を始めてそろそろ2年経ちます。最初は帽子とシャツから始めて、コスプレ衣装を累計7着作ってきたのですが、段々と自分の物事の進め方に悪い癖がある事が分かってきています。最近は、意識的にそれを修正しようとしている所です。

その悪い癖は、何かと物事の前工程を軽んじて雑に済ませてしまう所です。物事を進める上で一番「やりがいのある」部分以外をないがしろにしがちなのです。


洋裁の工程は、型紙を作り、それを縫い代を含めて布に写し書きして、それから接着芯等をつけつつ布を裁断して、やっとミシンで縫っていくという形で進みます。型紙は、自分で引いたりデータを印刷したり本をコピーしたりして作りますが、コスプレ衣装の場合は、ある程度改造を行うので自分で手を加える部分が多いです。

私が洋裁で一番楽しくやりがいがあるのは、ミシンで縫っていく工程です。実際に部品から完成物へと組み上げていく訳ですから、そこが一番面白いです。単純に私が、メカとしてのミシンが好きということもあります。逆に、その前の、型紙を写したり裁断したりという工程は面倒に感じることが多いです。


でまあ、私は洋裁始めたころ、その悪い癖が出まくりでして、型紙を写していく工程を雑に済ませてしまっておりました。特に、縫い代の幅をきっちり計るというのは、特に曲線部分などがかなり面倒なので、かなりガタガタのまま済ませてしまう事が多かったです。縫い代なんて、ほつれを防ぐことが出来れば良いと思っていたので、多少ずれても構わないと思っていたんです。

ただ、その悪影響はミシンで縫っていく工程で現れるものでして、要は縫い代の幅がある程度揃っていないとミシンで縫う工程で布運びがしづらいのです。その結果、序盤の面倒な作業をないがしろにした所為で、後半の作業が楽しめないという状況になっていました。


最近はその傾向にある自分に気付いて、裁断までの工程を出来るだけきっちりとやることにしています。きっちりとした工程を踏むと、後々で心配が少なく気持ちの負担も少ないです。それに、前工程を雑にやって目先の時間を節約するより、前工程を丁寧にやる事で前工程の技術を上げれば、技術に応じて前工程に掛かる時間も短縮されていきますので、長い目で見れば早く正確に物を作れるようになっていく筈なのです。

その辺りをちゃんとしようと心がけた結果、漫画の作画やら、部屋の片づけやらで、以前よりも物事をきっちりと進められるようになってきました。そんな訳で、これからも面倒な工程ほどちゃんとやるという事を心がけたく思っています。


ついでにこの話を広げると、前工程を雑にやって目先の時間を節約するというのは私の癖な訳ですが、こういう癖を持った人は世の中結構多いように感じます。特にITの開発系の仕事では、設計部分での雑な作業が後々の仕様変更を生んでてんやわんやになるという話をそこかしこで聞きます。ものづくりは、作業の流れを決める全体の管理者が、きっちりした工程を踏む意識を持つことが大事なのだろうなあと思い入る所です。まあ、その為に洋裁を勧めようという訳ではありませんが…。


ちなみに、世の中には、きっちりとした洋裁をやる為の便利な道具は結構たくさんあります。中には、近年になって普及したものもあるようです。特にカーブ定規や、水で消えるチャコペン等はかなり便利です。そのうちそういった事も記事にするかも知れません。